季節が変わって夏に見られた野鳥たちが見えなくなったな〜
秋になるとどんな野鳥が日本で見られるのか知りたいなぁ
朝晩の気温が低くなり、季節が夏から秋に移ろうのを感じます。
9月以降徐々に日本にやってくる野鳥たちとその特徴を簡単にまとめました!
さあ、秋から春先にかけてどんな野鳥が来るのかワクワクしますね。
まずは秋以降日本に飛来する野鳥、冬鳥とはどんな鳥たちを指すのかご説明します
冬鳥とは?移動する野鳥たちの分類について
冬鳥(ふゆどり)とは、日本より北の地域で繁殖をして、寒さを避けるように秋以降日本に来て冬越しし、そしてまた春になると繁殖地である北の地域に戻って行く鳥たちのことです。
見られる時期によって6つに分類されており、冬鳥の他には
- 留鳥(りゅうちょう)日本で1年中見られる鳥たち。そのほとんどが春から夏に繁殖する。
- 漂鳥(ひょうちょう)留鳥のうち繁殖地と越冬地が異なり、移動する鳥たち。
- 夏鳥(なつどり)春に繁殖のため日本に来て、秋になるとより南方の越冬地に渡っていく鳥たち。すでに恋しいツバメが代表的ですね!
- 迷鳥(めいちょう)その名の通り迷子。迷い鳥。本来の生息地から外れたところに現れる。
- 旅鳥(たびどり)日本より北の繁殖地と、日本より南の越冬地に渡る途中で日本に立ち寄る鳥たち。
このように分類される中で、この記事では主に10月以降日本にやってくる冬鳥や、冬に山から降りてくる漂鳥たちをまとめていきます!
ジョウビタキ|ヒタキ科ジョウビタキ属
秋色のオレンジ腹シルバーがかった頭部が特徴的な冬鳥ですね!
スズメ大の大きさで、ヒィッヒィッと連続で響く澄んだ地鳴き音が特徴的ですよね。
可愛らしい見た目からはあまり想像つかないですが、なわばりの主張がオスメス共に強い性格だそう!
ヒィッヒィッと懸命に鳴く声が聞こえたら、周りに何羽かジョウビタキがいてなわばり争い中かもしれません。
アトリ|スズメ目アトリ科
ジョウビタキよりも深い橙色の胸元と白黒の羽が特徴的ですね。
アトリの大群は年によって多い少ないあるようです。
実際に見たことはないのですが、沢山のアトリが枯れ木に止まっている写真は、まさにアトリの木でした!
私もいつかアトリの大きな群れと出会った際には、アトリのなる木を見てみたいです。
マヒワ|スズメ目アトリ科
マヒワのオスを見ると頭と喉の黒い部分が、どうしても人間で言う髪の毛とヒゲに見えてしまい、ますます可愛く見えてしまうのは私だけでしょうか。
食べている時も、飛んでいる時もにぎやかに鳴いていることが多いので比較的見つけやすい野鳥ですね!
シメ|スズメ目アトリ科
アトリやマヒワと本当に同じ種の分類?と疑いたくなるずんぐりむっくりのプロポーション!
太くて大きなクチバシは硬いものも容易に噛み砕くことができ、殻を噛み割る力はなんと30kgくらいはあるそう!!
私の握力を超えてくる、全長19センチのシメの力には驚かされます👏
ツグミ|スズメ目ツグミ科
ピョンピョンとホッピングをしたり、2本の足を交互に出して歩き、胸を張ってピタッと立ち止まる姿がかわいいツグミです
名前の由来として、
口を「噤む」からツグミ。ツグミは冬鳥。冬はよく聞こえた鳴き声も、夏になるとまったく聞こえなくなるから。
野鳥の名前 名前の由来と語源|文 安倍直哉、写真 叶内拓哉
冬にあれだけ鳴いていたツグミの地鳴きの声が聞こえなくなり、いなくなった後思いを馳せて先人が名付けたのですね。
諸説あるみたいですが、冬鳥を通して季節の移ろいを感じることができるのもバードウォッチングの醍醐味ですね。
シロハラ|スズメ目ツグミ科
白いお腹と目の周りの黄色い輪が特徴的ですね。
警戒心が強く、ハイキング中に気配は感じるけれどなかなか姿が見えない!ということが度々あります。
ミミズや昆虫を葉の下や土を突いて探しますが、冬は木の実も食べるそう。
ツリスガラ|スズメ目ツリスガラ科
目を通る過眼線が特徴的です。写真はオスですが、メスは茶色の過眼線をしています。
全長11センチと小柄なツリスガラですが、巣作り名人なんです!!
植物の種子や繊維などでできたふわふわの袋状の巣をオスとメスで手分けして仕上げ、子育てをします。見るからに居心地が良さそうな巣ですね〜!
日本には冬鳥としてくるので、実際に巣を近くで見られないのが残念です…!
ちなみに繁殖地は中央アジア(カザフスタン、ウズベキスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン)です。
ヒレンジャク|スズメ目レンジャク科
見るからに毛並みが美しい!尾の先端が緋色なのが特徴的で、尾の先端が黄色の近似種、キレンジャクと行動を共にすることもあるそうです。
木の実を中心に食べ、中でもヤドリギが好物。
ヤドリギといえばクリスマス近くなると飾ったり、ヤドリギの木の下でキスをすると結ばれるなどの神話を耳にすることがあります。他の樹木を宿主として寄生する植物です。
ヤドリギの透明な実をヒレンジャクが食べ、その種子を他の樹木へ運びそこでまた新たな芽を出す。
ヒレンジャクとヤドリギは共生関係にあるのですね。
カシラダカ|スズメ目ホオジロ科
カシラダカという名前の通り、立派な冠羽(かんう)が目印ですね!
数十羽の群れで行動し、冬はオスもメスもほぼ同じ見た目です。
小さな高めの音でチッチッと鳴きます。
ミヤマホオジロ|スズメ目ホオジロ科
「深山頬白」という名前は、山に住んでいるホオジロという意味で名付けられたそう。
目の上と喉の鮮やかな黄色が特徴です。
メスは全体的に地味な褐色でカシラダカとの判別が難しいですが、若干黄色味があるところで見分けられるそう。
ミヤマホオジロとカシラダカのメス結構そっくりだ!私には瞬時に識別できる自信がありません!
アオジ|スズメ目ホオジロ科
最初に見た時、青じゃないじゃん!と思ってしまいましたが、青信号や青葉、青じそ、青りんご、アオバト‥などと同じ古語では「緑」を意味するからですね。意外と身の回りにも沢山「青」がつくけど「緑」のものありそうです。
アオジは若干緑がかった黄色が美しいですよね!オリーブ色?というのでしょうか。
漂鳥ですが、秋以降見られる機会が高まるアオジ!
林や木の多い近くの公園でも見られるかもしれません。
まとめ
この記事では、秋以降日本で観察できる冬鳥を中心に11種の野鳥をご紹介しました。
1年中見られるわけではないので、季節の到来や去ってしまう時の寂しさも含め、出会った時の感動やときめきが大きいですよね!
ぜひ、鳥見歩きに秋から春先にかけて野鳥観察を一緒に楽しみましょう〜!
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